リッカムプログラムを実施された方の経過を紹介するブログです。
【吃音当事者】男の子 【リッカムプログラム実施者】両親
【スタート時期】年長の夏 【吃音重症度】10段階中の4−5(会話のすべてに吃音が出るが、会話は途切れない+随伴症状(舌を出しながら話す))
【終了時の吃音重症度】10段階中の1(専門家や家族など身近な人が気づく程度で、周囲には気づかれない)
【実施期間】ステージ1:14ヶ月
【ステージ1経過】吃音重症度は4であるものの、舌を出しながら話す随伴症状が顕著であり、評価としては5からスタート。すぐに結果が出て1ヶ月で随伴が目立たなくなり、重症度は3まで下がります。さらに2ヶ月後には随伴症状がまったくなくなり、重症度も2(周囲の人に気づかれる程度だが、軽い)に。このままキープできるかと思いきや、就学のタイミングで再び重症度3へ。小学校という慣れない環境もあったのか、しばらく3のまま推移しましたが、夏休み後半になって再び2に落ち着きます。開始から14ヶ月を迎えた時点で、少々長引いていること、すでに1年生になっている(リッカムの適応年齢は年長以下)ことなどから、この辺りが上限と判断して、ご両親も納得の上で、1年生の冬にステージ2(維持期)に移行しました。ところがステージ2に入ってすぐにさらなる改善が見られ、重症度1に。その後2年生になったタイミングで一時的に2に近くなったものの、なんとか1をキープしてリッカム卒業となりました。
ご両親が一番心配していた、舌を出しながら話す随伴症状は早めに消失し、最後は軽度の連発が1日の間に10−20回程度という状況になっています。
【お母様の感想】
- 満足度は5段階中5。舌を出して話しているのを見て、この子の将来は大丈夫だろうかと心配が尽きなかったが、プログラムを始めてすぐにそれがなくなったのでほっとした。途中、重症度2のまま終了(ステージ2へ移行)を提案されたが、一番気になっていた症状がなくなったので、自分たちとしては概ね満足していた。そこからさらに下がったのでびっくりしている。
- 今も少しは残っているが、本当に軽い繰り返しだけなので、2年生の担任の先生には「吃音あるんですか?」と言われたほど。
- なかなか重症度が下がりきらず、辛いときもあったが、先生から「この子は長くかかるタイプ」と言われていたので、そういうものかと思って取り組んだ。うちは夫婦でリッカムプログラムに取り組んだので、交代しながらやれたのが良かったと思う。下に兄弟がいて、よく邪魔をされそうになったが、片方が下の子の面倒を見て、片方がリッカムをやって、と分担できたのが助かった。ひとりでもやれたとは思うけど、今よりずっと大変だったと思う。
【言語聴覚士まとめ】
リッカムはステージ1とステージ2にわかれます。ステージ1の期間の中央値は発祥の地・オーストラリアの研究では9ヶ月。ただし個人差が大きいです。こちらのお子さんは集中することが少し苦手で、いろんな場面でごぞごぞする癖があり、リッカムプログラムと相性が合いにくい点がいくつかありました。長引きそうだということは常にご両親にお伝えしていましたが、それでも信じて続けてくださったご両親が素晴らしかったと思います。
私個人の感想ですが、随伴症状はリッカムプログラム最初の2、3ヶ月で減りやすいという印象を持っています。またこの変化は、リッカムがどれくらいかかりそうかという判断材料にもなりえます。
リッカムプログラムにご興味がある方は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
