連発+随伴症状だらけの発話からスタート〜リッカムプログラム経過記録

先日リッカムを卒業された方の紹介ブログです。

【吃音当事者】男の子 【リッカムプログラム実施者】お母様

【スタート時期】年中の冬 【吃音重症度】10段階中の4(会話のすべてに吃音が出るが、会話は途切れない)

【ステージ1経過】重症度4からスタート。途中で年度替わりとなり、年長さんになったタイミングで悪化がみられ、随伴症状が目立ち始めました。なかなか結果が伴いませんでしたが、5ヶ月目に一気に重症度が2(軽いが、周囲の人には気づかれるレベル)まで下がります。このままキープできるかと思いきや、夏休みのタイミングで再び悪化。しかし秋ごろには落ち着き、再び重症度2へ。さらに1ヶ月後には重症度1(専門家や家族なら気付くが、周囲にはわからないレベル)に落ち着きます。冬休みに一時的に重症度3に戻りますが、すぐに落ち着き重症度1で卒園・就学を迎えました。そのタイミングでステージ2(維持期)へあがり、1をキープしたままリッカム卒業となりました。

開始直後はすべての発話に連発が見られるのと、目がうろうろする・口をもごもごさせるといった随伴症状が目立ちましたが、卒業時には力の抜けた軽度のブロック(周囲からは「何か考えてるのかな?」と思われる程度)がたまに出る程度にまで改善しています。

【お母様の感想】

  • 満足度は5段階中5。効果があったのが一番の理由。二番目の理由は、忙しい毎日の中で子どもと遊べる機会を得られたことが、大変だったけれど充実していた。こういう機会がなければ子どもとじっくり向き合える時間を持てなかったと思う。三番目の理由は「やりきった!」という満足感。子どものために頑張れたという実績が勲章になった。
  • 決して楽なプログラムではなかった。実は2回ほど「もう無理だ」と投げ出しそうになったことがあった。

【言語聴覚士まとめ】

リッカムは6歳以下のお子様のためのプログラムと言われますが、正確に言うと5歳11ヶ月31日までにステージ1を終えられるのが理想と言われています。このお子さんはまさしくそのタイミングぴったりでスタートし、約1年で目立たないレベルまで落ち着いて、就学前にステージ2(維持期)へと移ることができました。行きつ戻りつする結果にお母様も悩まれたと思いますが、根気強く真面目に続けたことが結果につながりました。

リッカムはとてもシンプルなプログラムですが、お子さんの症状に合わせて細かく調整を入れていかなければならない造りになっています。このお子さんのように重症度に変化が大きい場合は、毎日のホームトレーニングにも当然変化を加えていかなければなりません。こちらの親子さんは課題の準備がとてもお上手で、私も毎回楽しませていただきました。

リッカムプログラムにご興味がある方は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

投稿者: 言語聴覚士・木山幸子

愛媛県松山市を中心に活動するフリーランス言語聴覚士です。2023年3月店舗もオープン。ことばのお悩み、お気軽にお問い合わせください。

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