指導内容について

吃音指導(幼児〜小学校低学年)

4歳以上のお子様には、主にリッカムプログラムをご案内しています。紹介動画はこちら

※動画では「年長さんでスタート」と言っていますが、近年では4歳になっていれば十分効果的な実施が可能と言われるようになりました。そのため当相談室でも4歳以上を推奨しています。

リッカムプログラムはオーストラリア生まれの、幼児向け吃音指導プログラムです。1年以上に渡る長丁場のトレーニングですが、優れた効果が実証されており、世界中に広がっています。日本でも2021年に学会が発表した「幼児向け吃音ガイドライン」で、最も推奨するトレーニングに選ばれました。

  • 1、2週間に一度、言語聴覚士との面談を親子で受ける
  • 毎日15分、おうちで親子トレーニングの時間を設ける
  • 2つの条件を1〜2年程度継続する

以上の条件下での実施になりますが、当相談室はオンライン指導を取り入れているため、1週間から10日に一度の形で進めています。

リッカムプログラムが日本に紹介されたことで私自身「これでようやく自信をもって吃音改善のためのトレーニングに取り組める」と思いました。従来の環境調整法も決して悪いものではありませんが、より直接的な指導ができるのがリッカムプログラムです。

リッカムプログラムの難点をあげるとすれば、年齢制限があること(原則6歳以下)。当相談室では4歳代でスタートをお勧めしています。比較的自由がきく未就学のうちにプログラムを終えられるのがベストだからです。限られた機会のうちに勇気を出して取り組んでいただけるよう、全力でサポートします。

小学生以上については、低学年の場合、リッカムプログラムが向いていると評価できるお子様には第一選択として取り入れる場合があります。その他、吃音について学び、自身の症状をコントロールする手助けを行っていきます。また、カミングアウト(先生や友達に吃音であることを告白する)のお手伝いもさせていただきます。

4歳未満のお子様の場合、環境調整で介入させていただくか、重症度が高く、コミュニケーションが取りづらい場合などは早期にリッカムプログラムを導入する場合があります。吃音が始まった時期から専門家につながるまでに間があけばあくほど、予後に影響するという報告もあります。実際に当相談室でも年長からいきなりリッカムプログラムを始めたお子さんと、早い段階で環境調整やDCMを経てからゆとりをもって始めたお子さんでは、成果の出方が違っています。「様子を見る」という形で悩む前に、早めにご相談ください。

発音(構音)指導(子ども〜大人)

  • カ行やサ行が言えない
  • ラ行とダ行が混同する
  • 全体的に不明瞭、言い間違いが多い
  • 「シ」の音が「ヒ」に聞こえたり、小さいやゆよが入った音が不自然

子どもから大人まで、幅広い発音のお悩みに対応します。言語聴覚士の観点から、幼児の発音やことばの力をチェックしたり、アナウンサーの立場から綺麗な発音を目指した指導などを行っています。

なお、子どもの構音(発音)の指導開始時期の目安は、カ行・ガ行の場合は年中さんの夏休み、サ行・ザ行・「つ」の場合は年長さんの夏休みまでに言えなければスタートとお考えください。それ以前でも、お子さんが言えないことにストレスを感じている場合は、早めの指導スタートをお勧めします。

最近増えているのが口腔機能発達不全症からくる発音の不明瞭さです。普段からお口がぽかんと開いていたり、いびきをかいていたり、噛んだり飲み込んだりという動作が不自然だったりするとその疑いがあります。放置すると誤った発音動作を身につけてしまい、修正に時間がかかることがあります。比較的指導しやすい幼児の間に相談されることをお勧めします。

大人の場合、イ列やサ行・ザ行音に言いづらさを感じる側音化構音のお問い合わせを多くいただいています。発音はいくつになっても治せます。症状にもよりますが、1、2回のレッスンで正しい音のコツが掴める方が多いです。

発声・表現・滑舌指導(高校生以上)

アナウンサーとしての経験と言語聴覚士としての知識を生かし、大人のための発声や表現の指導を行っています。

  • 発声や滑舌をよくしたい
  • 堂々とプレゼンできるようになりたい
  • いろいろな種類の声を出せるようになりたい
  • プロを目指しているので、より細かなところまでブラッシュアップしたい

あなたの声をよりよくするお手伝いをいたします。特にプロレベルを目指す方の場合、滑舌の前に舌トレや共鳴のトレーニングが必要な場合があります。詳しくはブログサイトnoteにまとめた記事をご覧ください。

※こちらの項目はグループでの参加も可能です。※初回ご利用の場合は75分コースをお勧めします。2回目以降は30分コースもご利用いただけます。

読み書きの指導(子ども) ※対面、一部オンライン対応

ひらがなやカタカナ、漢字の読み書きに不安を持つ方向けの指導です。読み書きに困難を抱えるお子さんは30人クラスに2、3人はいると言われていますが、とくに普通級にいる場合は特別な指導が受けられないことが多いです。またこの困難はひとりずつ症状が異なりますので、インターネットなどで見聞きしたような他の子にあう方法が自分にもあうとは限りません。

当相談室では、お子様の読み書きの症状から、どういった学びが向いているのか評価して提案をさせていただきます。デジタルコンテンツ等を使用した代替案も行いますが、それはあくまで代替案。「書けるようになりたい」「読めるようになりたい」という思いがある場合は、諦めなくていい方法を模索します。

また漢字の苦手さを抱えるお子様に、評価の上、その子にあった学習方法をお伝えすることも可能です。たとえば見る力が強いお子さんと聞く力が強いお子さんとでは、あっている学習方法が異なります。視点を変えるだけで漢字学習が楽になる場合もあります。

指導者向け各種相談・コンサルタント

構音(発音)や滑舌指導、話し方指導にあたっている指導者の皆様向けに、言語聴覚士の観点から問題を解決するお手伝いをさせていただきます。

指導をしていく中で、「なかなか解決しない」「この方法でいいのだろうか」と考えることも多いと思います。第三者に相談することで新たな視点が開けるかもしれません。利用者様の映像や音声などを共有させていただき、アドバイスをさせていただきます。なおこの項目はグループでの参加も可能です。