病院のリハビリっていくら?

ことばと脳の相談室では自由診療での指導を承っています。

自由診療とは医療保険が使えないサービスのことです。医療保険が使える場合、私たちは実際にかかった医療費の3割または1割を自己負担するだけですみます。

対して自由診療は、かかった医療費をすべて自分で負担するということです。当然、保険を使うより割高になります。しかしその分、通常の医療費制度内では行えない診療が行えたり、リハビリにいたっては、期限が切れたあとでも継続して行えるなどのメリットがあります。

ところで、医療保険内のリハビリがいったいいくらかかるのか、皆さまご存知でしょうか。もし自分が脳梗塞などを起こして病院に入院した場合、リハビリを行うことになるわけですが、どれくらいの自己負担が生じるのか、ここでは成人の回復期病院でのリハビリを例にとって説明してみます。

回復期病院とは、脳梗塞などを発症し救急車で運ばれる急性期病院で当座の治療が行われ、命が助かったあとに、リハビリテーションを目的に転院する第二の病院です。急性期病院には医師が多く在中していますが、回復期病院に多いのは理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などのリハビリスタッフです。多くの回復期病院の場合、365日休みなくリハビリが行われます。時間は個人によって違いますが、多くの場合、理学・作業・言語で1時間ずつ、合計3時間というのが一般的です。

仮に、脳梗塞の後遺症で言語聴覚士によることばと嚥下のリハビリを、毎日1時間行ったとしましょう。1時間のリハビリにかかる費用は約7500円です(※脳血管リハビリテーション基準Ⅰで計算)。しかし医療保険がききますので、私たちが実際に自腹で支払うのはその3割、または1割です。ここでは1割負担の高齢者として計算してみましょう。1割だと1日750円の自己負担です。リハビリは毎日行われますので、1ヶ月の自己負担は750円×30日=2万2500円となります。ひと月で2万2500円、なかなかの金額ですよね。さらにこれは言語聴覚士のリハビリだけの値段ですので、理学・作業も含めると最大でこの3倍かかることになります。

ことばと脳の相談室のリハビリは40分3500円です。これを仮に週1回実施したとしましょう。3500円×4日=1万4000円となります。どうでしょう? 回復期の病院の費用と比べてみると、決して高くはありませんよね。

もちろん、病院は毎日リハビリを行ってくれます。対して当相談室は週に1日です。しかし、ことばと脳の相談室では、利用者様の自己学習を奨励しています。言語聴覚士が的確な評価をし、プログラムをたて、実践し、実践したその内容をご本人様とご家族様に伝授して、言語聴覚士がいない日はご自身でトレーニングしていただくよう、指導させていただいています。つまり、病院で毎日リハビリを受けるのと同じだけの内容を、自身で行っていただくことで、比較的安価にご提供できるのです。

自由診療は高いから、と思っているみなさん、病院で支払っていた金額よりも、案外お安いものです。大事なのはご本人のモチベーション。ご本人がどうしたいのかを優先して、その人の人生にあった指導を実現していきます。