手作り教材

小児の言語指導に使用する教材は手作りが多いです。

市販のものは探すのが手間なのが一番の理由ですが、手作りであれば、作ってみたいというご家族さんにもおすすめしやすいということもあります。もちろんプロではないので、製品のように綺麗な出来栄えとはいきませんが、簡易なものでも子どもたちはちゃんと「ごっこあそび」に取り組んでくれます。

写真はフェルトで作ったポケット(作った!と偉そうに言える出来ではないですが)。これをいくつかの動物のぬいぐるみの前または前後両方につけて使用します。野菜や果物といったミニチュアか小さなマグネットを、相手が目隠ししている10秒の間にどちらかのポケットに隠し、「くまさんの前にりんごを隠したよ」とか「うさぎさんの後ろにドーナツを隠したよ」というふうに使います。小児専門の言語聴覚士の方に教えていただいた方法をアレンジしてみました。私または親御さんと子どもの交代で行い、片方が隠す役、片方は探す役です。

目的は4語連鎖(◯◯の△△に××を〜〜する)の発話を引き出すことと、把持(覚えておくこと)です。10秒の間に隠すことでいっぱいになってしまい、「うさぎさんのうしろに・・・忘れちゃった」と何を隠したか忘れてしまう子もいるので、その場合はぬいぐるみの数を減らしたり、ポケットを前だけにしたり、隠すミニチュアを少なくしたりと調整します。

「◯◯の△△に××を隠したよ」と、答えを伝えてからそこにあるか覗いてみる、というのは一見退屈な遊びにみえるかもしれません。答えが丸わかりですからね。それでも「隠す」とか「探す」とかいう行為そのものに子どもは興味を惹かれるのか、たいていノリノリでやってくれます。

各現場でこうしたチップスが伝授されているのだと思います。知識や経験は本当に宝ですね。それを惜しみなく教えてくださる諸先輩方にも、ノリノリでつきあってくれる子どもたちにも、温かく見守ってくださる親御さんにも、いつも感謝です。

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